ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


邦画 / 劇場版 SIROBAKO

★★★★★

深夜枠で放送されたアニメ『SIROBAKO』の劇場版。

場面はTV版のラストから四年後。

誰もが予想しなかった武蔵野アニメーションの凋落。

苦楽を共にしたスタッフは散り散りになり、下請け化した武蔵野アニメーションで制作デスクとして日々を送る宮森あおい。

そんな武蔵野アニメーションに劇場版アニメの元請けが舞い込んでくる。通常二年かかると言われるスケジュールだが、期限は十ヶ月後。

宮森あおいの下にかつての戦友たちが集う。

TV版はなかなか泣かせる物語だったが、劇場版は力強さに満ちた物語だった。

アニメーションの制作現場という特殊な舞台でファンを惹きつけた本作だが、その白眉は『群像劇としての完成度』だろう。

登場人物の全てに個性と役割が割り振られているのだが、そのさじ加減が絶妙なのである。

なかには過剰な性格や演出もあるのだが、端役の登場人物からも主張やバックボーンとなる生活がきちんと伝わってくる。

その結果、すべての登場人物が愛すべき存在となっているのだ。

愛すべきキャラクターたちが微笑ましく、そして力強く活躍するのだから面白くないはずがない。

TV版を楽しんだ人には、満点でお薦めしたい。

ただ、劇中で武蔵野アニメーションが制作しているアニメが全く面白そうに見えないのはご愛嬌である。

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