ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


洋画 / ロッキー2

★★★☆☆

人気シリーズの第二作。

スピンオフ作品の『クリード』を含めてシリーズの熱烈なファンである私だが、実は一番視聴回数が少ない作品かもしれない。

あの悪名高い『ロッキー5』よりもである。

本作でアポロを破り、チャンピオンになるロッキーなのだが開放感が今ひとつなのである。

脚本に捻りがなく、ラストでロッキーが勝利する以外は前作の焼き直し以外の何物でもない。

せっかく、シルベスター・スタローン自ら監督しているにも関わらず、作品そのものは前作と全く変わらない。これはある意味、なかなか凄いことだ。悪い意味で。

スタローンは『ロッキー3』以降で物語の構成はそのままでも、その過程の魅せ方に工夫を加える手法を身につけるのだが、それは明らかに本作の反省からきているからだろう。

それを捻り過ぎたのが『ロッキー5』である。

ロッキー・バルボアというキャラクター史においては重要な作品ではあるが、映画単体としては凡庸なものに終わっているのが残念でならない。

まぁ、ファンとしては愛すべき作品ではある。

従って、評価も甘めである。

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