邦画 / 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

★★★★★
大枚はたいて、劇場4DX2Dで鑑賞。
『シャアの反乱』から12年。腐敗した地球連邦に反旗を翻すテロ組織『マフティー』。シャアの思想を受け継ぐその組織のリーダーは、ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアだった。
ガヲタである私の感想ということを差し引いても、最高の出来映えだった。
その美しい作画がもちろんだが、何よりも『お芝居を魅せる』脚本と演出。物語に没頭すること請け合いである。
ガンダムなのでモビルスーツ戦も描かれているのだが、本作の売りはそこではない。ハサウェイとヒロインであるギギ・アンダルシア。そして、その二人に絡む連邦軍の大佐、ケネス・スレッグの織りなす人間模様である。
正直、4DXは邪魔であった。座席の揺れなどどうでもいいので、この至極の人間模様にもっと集中させてくれ、といった感想さえ抱いてしまった。
ガンダムというブランドを差っ引いても十分に通用する演出とキャラクター描写だった。
特にヒロインであるギギ・アンダルシアは、原作小説以上に魅力的に描かれていた。その造形もそうだが、あの『どうしようもなく我が儘だが、どうにも手に負えないミステリアスな女』は、ガンダム史上トップクラスのヒロインと言っても過言ではない。
劇場で先行販売されているBlu-rayはもちろん購入して家路についた。
今のところ、暇さえあれば再生しているが、その度に新しい魅力を発見している。3部作ということが発表されているが、2作目、3作目のことを空恐ろしい。
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