ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


邦画 / 赤と黒の熱情 Passion

★☆☆☆☆

陣内孝則主演のヤクザ映画。

作品の雰囲気からして佳作『さらば愛しのやくざ』の二番煎じを覚悟していたのだが、まぁ酷い出来だった。ここ数ヶ月でぶっちぎりで酷かった。

主演の陣内孝則はカッコいい。あの肩で風を切る歩き方は誰にも真似できない。あの歩き方だけで、彼は俳優としての足場を固めたと言っても過言ではないと思う。

問題はその他の全て』だ。

まず、仲村トオル。

もう、この人の演技の下手さはなんなんだろう。デビュー当時から観ているが、全く成長が見られないのに未だに俳優として息が続いているのには瞠目に値する。

続いて、演出。

もうコントとしか言いようがない。

陣内孝則を囲む愉快な仲間たち然り。黒幕の組長の異常性を強調するための闇パーティ然り。最後の迫力のカケラもない銃撃戦然り。死ぬ間際にペラペラと状況を整理する面々。

前半までは『さらば愛しのやくざ』っぽいなぁ済むのだが、調べてみたら脚本家が同じだった。更に調べてみたら、監督が異なっていた。

ということは、監督の妙なロマンとセンチメンタリズムの結果だったんだろうとしか思えない。

観てはいけない映画だ。

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