ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


邦画 / 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

★★★★☆

ファースト・ガンダムTVシリーズの一エビソードを劇場版としたもの。

30分の挿話を如何にして2時間のドラマに仕立て上げるのか、脚本の膨らませ方に興味を持って観た。

まあ上手く豪華に脚色したものだ。

モビルスーツによる戦闘シーンも豪華だし、懐かしい面々も万遍なく登場させている。

30分を2時間に膨らめせた割には水増し感はなかった。TV版を踏襲しながらもきちんと観客へのサービスを盛り込んでいた。

ただ、そこにあるのは古いガヲタに向けてのサービス精神であり、ガンダムをあまり知らない客層にとっては著しく地味な物語に映るはずだ。

ガヲタとしては概ね満足しているのだが、『なぜククルス・ドアンなのか』といったメッセージは全く感じ取れなかった。

TV版にはなかった数々のエピソードの扱いがとても上手かったので、満足度は八割といったところだ。

あとは登場人物の声優の多くが鬼籍に入っており、その点が寂しくはあった。

ファースト・ガンダムのエピソードを映像化するのも、そろそろ終幕を迎えつつあるのかと思うと妙に感傷的になってしまう帰り道だった。

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