ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


邦画 / 劇場版 銀河鉄道999

★★★★★

古い古いアニメだが、観る度に新しい感動を与えてくれる名作。観ていない人は急いで観た方がいいと断言できる。

この映画、劇場公開時はテレビ版がまだ放送中であり、そんな状況下であんなドラマチックなエンディングを演出したスタッフ陣の熱い意気込みがヒシヒシと伝わってくる。

無駄のない脚本。レジェンド級声優陣の名演。ゴダイゴによる名曲。その全てが星野鉄郎という少年の成長物語を盛り上げている。

この物語は令和の時代に制作されたら、おそらくはメーテルに注力した演出になるだろう。だが、アニメーションがまだ少年少女のものであった昭和では、まだ星野鉄郎という少年を軸とした成長物語を丁寧に描く余裕があったのだろう。

それでもメーテルの何だかよく分からない色気を伴った『憧れのお姉さん』ぶりは当時、唯一無二の存在感は否定できない。

心地よいくらいに純粋。心地よいくらいの力強さ。

この世界観を創造した松本零士も凄いが、その魅力を余すところなく映像化したアニメスタッフ。これ以上ないくらいの名曲を生み出したゴタイゴ。

大人が本気を出したら凄いんだぞ!

そんな当時の大人の意気込みを感じずには入られない。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。