洋画 / ゴースト・イン・ザ・シェル
★★★☆☆
人気アニメ映画の洋画リメイク。
劇場公開当時、凄く低評価だったので、どれほどのものかと覚悟を持って観たが、意外にも楽しめた。
映画のプロットはアニメ版に一部オリジナル演出を加えたもので、むしろアニメ版よりも解りやすくなっていたのではないか。
ただ、その解りやすさがアニメ版にあったクールな格調高さを排除してしまった要因のような気もする。
アニメ版も観ている私にとって同じカット割りがあったりと、ニヤリとする部分もあった。
ただ、この映画で醸し出そうとしている雰囲気は、ブレードランナーという大傑作があるので、太刀打ちしようもない。
あと、洋画なのに北野武が終始、日本語で通していたことが批判の対象になっているようだが、これは電脳化された結果、脳内での同時翻訳がなされていると、私は解釈した。
つまりローカルな言語は、電脳化によって一元化されているという設定。
だが、そういった作品世界の設定をスマートに説明できなかったのが、この映画の一番の敗因である。
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