邦画 / エヴェレスト 神々の山嶺
★★★☆☆
夢枕獏の山岳小説を映画化したもの。
映画化が決定する随分前に原作は既読済みで、原作小説は作者の代表作と言ってもいい力作。いや、力作という言葉では足りないかもしれない。
主人公である孤高の登山家に阿部寛、その人生を追うカメラマンに岡田准一を配し、標高5000メートルでの過酷なロケ。
配役に関しては原作のイメージ通りで、阿部寛の力演が際立つ。高地ロケも迫力があり効果的だった。
しかし、ラストシーンが酷い。
原作ファンからすれば、このラストはないだろうという酷く残念な演出。
なぜ、あんなシーンを付け加えたのか。
それまでの頑張りが全てぶち壊しである。
とても勿体ないことをした映画だと思う。
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