洋画 / クリード チャンプを継ぐ男
★★★★☆
ロッキーシリーズのスピンオフ作品。
年老いたロッキーのもとに一人の黒人青年が現れる。彼はアポロ・クリードの息子と名乗り、ロッキーにボクシングの教えを乞う。
アポロの忘れ形見という主人公のアドニスだが、もう少しアポロを彷彿とさせる演出があった方が良かったと思う。
ロッキーに教えを乞うアドニスが次第にアポロの試合スタイルに近づいていき、クライマックスで花開くといった展開があった方がアポロの息子を主人公にした意味が強まったのではないか。
せっかくのアポロの息子という最大の売りを埋没させてしまった気がしてならない。
一方でシルベスター・スタローン演じるロッキー・バルボアはスピンオフでもロッキーであり、ファンとしては大いに楽しませてもらった。
スタローンはこの映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされたが、これは演技云々よりも愛すべきキャラクターを生んだ功労賞的なものだと個人的には捉えている。
ファンの期待通りではあったが、期待以上ではなかったという点で★1つ減点。
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