ぶらうにが語る映画と読書の備忘録

お前は何様なんだ!という批判は当然です。


洋画 / クレイマー、クレイマー

★★★★★

ダスティン・ホフマン主演の名作。

突然、妻に家出をされてしまった仕事一途な男の子育て奮闘記。

よく笑い話で『ダスティン・ホフマンがフレンチトーストをうまく作れるまでのお話』と言われるが、まさにこれこそがこの物語の本質なのである。

これまで家事もしたことがない男が息子のために実に手際よくフレンチトーストを作るラストシーンは涙なしには語れない。

共演のメリル・ストリープもダスティン・ホフマンも等しく子供を愛し、将来も考えているのだが、親権を争い法廷に判断を委ねてしまう。子供が一番辛いかたちを選択してしまう。

夫婦のあり方、家族のあり方について、深く考えさせられる映画である。

初めて観たのは、小学生のときだと思う。

当時、最後のエレベーターのシーンは寂しいラストに感じられたが、相応の年齢になって観るとこれから訪れるかもしれない幸福への伏線にも感じられる。

映画は観る年齢や環境によって感じ方が変わることを教えてくれた映画である。

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