邦画 / 終わった人
★★★☆☆
舘ひろし主演のコメディ。
家族も顧みず、仕事一筋だった男が定年退職を迎えたとき、人生に変化は訪れるのか。
定年を迎えた空虚な初老の男を舘ひろしが好演している。
この演技で舘ひろしは、日本アカデミーの主演男優賞にノミネートされている。
舘ひろしは、格好いい。
初老を迎えた現在においても、その均整のとれたシルエットは同性としても羨望の的である。
その均整のとれたシルエットで情けない男を違和感なく演じきってしまう技量をいつの間にか手に入れてしまっている。
老境に入り始めた頃からコミカルな役を演じることが多くなったが、この年齢にしてキャリアアップしている事実に脱帽である。
残念ながら、映画の物語は平凡なもので特に目新しいものはない。
だがそれ故に、この映画は舘ひろしの映画であり、代表作となり得たように思える。
この先、10年の舘ひろしが非常に楽しみだ。
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