ノンフィクション / ドラフト未来予想図
★★☆☆☆
小関順ニには『プロ野球問題だらけの12球団』という毎年恒例の連作があるが、その総集編的内容。
著者のドラフトにおける推し選手は予想が外れ、凡庸ないし期待外れに終わることが多い。
それは著者の分析能力の欠如というよりも、ドラフト予想の難しさを物語ってる。
それよりも各球団の補強ポイントや誤った判断の分析には一目置くべきであろう。
本著は後付け的なものもあるが、各球団のドラフト戦略の総括というべきものだが、正直過去の著作とダブる記述も多い。
個人的には著者が何故ドラフトに特化したスポーツジャーナリストになったかを語る後半部分が興味深かった。
初めて小関順ニの著作に触れるという人にはお薦めしないが、少なからず、彼の来歴に興味があれば一読の価値はあると思う。
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