漫画 / 本気のしるし

★★★★★

良質なホームコメディを描き続けてきた星里もちるの野心作。

星里もちるは『ほのぼのとしたホームコメディ』が本当に上手い。

そんな作品群の中でも本作は異色である。

葉山浮世という所謂、男好きのする女が現れてから主人公の人生は大きく翻弄されてしまう。

この葉山浮世というヒロインが本当にヤバい。

近くに現れたら、大概の男は溺れると思うぐらいに危なっかしい色気に満ちている。

女に溺れるというのは、こういうことなんだろうなぁと強いリアリティと恐怖がそこにある。

このような引き出しも持つ星里もちるに素直に脱帽である。

個人的には、星里もちるの作品群の共通のテーマは『居場所』だと勝手に考えている。

全６巻。