洋画 / トイストーリー4
★★★★★
賛否両論ある『トイストーリー4』を観た。
新キャラクターであるフォーキーを始めとして、シリーズらしくキャラクターが活き活きとしており、物語の冒頭から没頭する。
細かいギャグも洗練されており、幅広い年齢層に支持される上質なコメディ映画だった。
そして、特筆すべきはそのCG技術の精密さである。
今回、活躍の場が屋外になったことにより、実写と錯覚してしまいそうな背景美術に映し出されるウッディたち。
その姿は妖精と見紛うばかりの美しさと存在感である。
さて、物議を醸すラストシーンだが、個人的には大いに納得の締め括りであった。
前作3でこれ以上ないぐらいの完璧なメッセージと締めで閉じた物語で、続編が語れるのか?
非の打ち所のないCG美術で妖精と化したウッディが自我を持つに至った結果の選択。
大いにあり、だと思う。
子どもたちのために存在していた役割を終え、自我を持ったゆえの自立のエンディング。
ピクサーの明確なメッセージを感じた。
子どもたちには難解で寂しいラストかもしれないが、かつて子供だった大人には未来を感じさせるものでもある。
トイストーリーは実質3部作でも良かったのかもしれないが、4を制作した意図は明確に感じることはできた。
こんな映画も作れるピクサーに完敗である。
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