洋画 / スターウォーズ – スカイウォーカーの夜明け

★★☆☆☆
シリーズ最終作という位置づけであり、評価も分かれる作品である。
最終作であることから、物語が大団円で終わるのには全く異論はない。
ただ、問題はその見せ方である。
レイの正体やカイロ・レンとの絆。レイアの最後。シスとの対決など、その殆どが予想の範囲を超えていない。
しかし、それでもいいと私は思う。
観客は求めるものは、如何に気持ちよく物語を閉じるのかであり、ここににきて意表をついた大どんでん返しではないからだ。
その点、大筋のプロットでは間違ったことを何もしていない。あるべき物語をあるべき展開で描いている。
問題は演出である。
物語はどんどん進んでいくのだが、抑揚がないのである。盛り上げようと努力したのか、常に高いテンションで伝えようとしているように思えた。
それが本当に高い水準で維持されていれば大成功なのだろうが、残念ながら中途半端なテンションで延々と見せられる。
演出する上で幕間は必須である。静があるから動が活きるわけで、この中途半端さが山場でカタルシスを与える障害になってしまった。
愛すべきキャラクターがいなければ、ひどく退屈な映画だった思う。
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