邦画 / 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
★★☆☆☆
金曜ロードショーで放映された折り、ネットが大荒れだったので興味本位で観てみた。
もちろん元ネタは知っている。が、知っているだけだ。
大好きな岩井俊二監督の出世作であり、強烈な個性に満ち溢れた少女期の奥菜恵主演の作品の存在は知ってはいたが、未見のままだし、あらすじさえも知らずに本作を観た。
よもやSF作品とは想像もしなかったが、ネットで大叩きするほど酷い出来でもないような気もする。
元ネタの出来映えや、広瀬すずや菅田将暉の声優起用といった先入観に振り回され過ぎてはいないか?
元ネタが古いだけあって、物語に目新しさはないし、当時の奥菜恵に勝る材料はなかなか存在しないのは仕方ないと思う。前作を観ていない私でも、当時の奥菜恵が反則的であったことは容易に想像できる。
にしても、全否定されるほどに酷いものとは思えなかった。
ふつうに暇つぶしにはなった。その程度の出来であることは否定しないが、ネットの叩き方は二次的要素に引きづられすぎではないか。
まぁ、近いうちに岩井俊二監督版を凄く観たくはなった。
あと、アニメ制作が同じなので仕方ないのかもしれないが、ヒロインが『化物語の戦場ヶ原ひたぎ』と被って気になって仕方がなかった。髪型や髪色まで同じにする必要はあったのか。全く逆効果も甚だしい。
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